新海誠監督の新作映画『星を追う子ども』を見てきましたので、忘れないうちちょこっと感想。
ネタバレってほどのことは書きませんが、観てないと意味不明と思います。
ので、そういう方は左にいるミクさんと遊んであげてください・・・w
とりあえず、新海監督の作品特徴として、普通の日常の中に(やや唐突に)SFチックな要素が登場して来る点がありますが、それは今回も健在で、ちょっと前半の突然の展開にはびっくり。
神話の世界のはずだった黄泉の国とかにあっさり行けちゃうあたり、限られた時間内とはいえありがたみが若干薄れるかなと。
とはいえ、そういう要素をうまく使って登場人物の心理描写を描いていく巧みさは相変わらずです。
特に今回は主人公のアスナと一緒に旅をするモリサキの対比が上手く出来ていたかなーと。
モリサキって今までの監督の作品にはいないタイプのキャラクターだと思うんだけどどうだろう。
お話自体は壮大な物語でも、テーマとしては個々人の普遍的なテーマを扱う手法っていうのも相変わらず上手く、ラストの展開なんかは主要人物たちの価値観の違いがはっきり出ていて、手に汗握りましたぜ。
充分に納得のいく展開でしたし、この辺りは一見の価値ありです。
ストーリの起伏もあり、お話として充分楽しめると思いますので、ぜひ観にいって下さい。
あと、サウンドの天門さんは今回もGJでした。
音楽、音響、いつ聴いても素晴らしいです。
ちなみに自分は、とある雑誌に掲載していた漫画『塔のむこう』みたいな、日常の延長線の風景描写や心理描写が新海誠監督の真骨頂だと思っているので、そういうテーマの作品もまた見たいなと思います。
あと、宮崎作品との類似性を言われますけど、絵柄や雰囲気は確かに似てるけど何と言うか・・・世の中に対する価値観=映画のテーマ?みたいなものは、正直あまり似てるとは思いません。
この辺は観て頂くしかないと思うのですが、モリサキみたいなキャラはジブリの映画には似合わないと思うんだよなー。
以上、ボーマス2週間前なのにCDの宣伝とかしていないしばいぬでした。
あ、新作出すので詳しくはこっちをみてくださいーw
http://shibainuwanko.jugem.jp/?eid=46