タイトル通りですが軽くメモも兼ねて。
ブリリアショートショートシアターというところに行って来ました。
ショートムービーの専門映画館で、数話分を一時間くらいにまとめて放映しております。
以前から少々気になっていたので足を伸ばしてみたのですよ。
自分が見たのはオーストラリアプログラム、ということで監督がそちら出身の方の作品特集だったようです。
以下つらつらと印象を。ネタバレはなしで。
「ベッドあたためます!」
ベッドワーマーという、ベッドを暖める事を生業とする男達の物語。
コメディですよもちろん一応。
2chとかのネタの刺身の上にタンポポを置く仕事、に繋がる脱力感がありますw
短いながらも起承転結があって、最後までお馬鹿で面白かったです。
「ドレイク」
夕日を背景にとある家族が織り成す物語。
逆光ということで登場人物はシルエット、赤と黒のみが画面を支配します。
BGMはなく、虫の声がひたすら聞こえるのみで、台詞もあるけどほとんど聞こえません。
でもちゃんとお話はわかります。
とても叙情的な画面とは対照的に、こちらも結構お馬鹿なエンディングで笑えましたw
「暇つぶし」
とあるおばあさんが、最愛の孫と引越しの話をしているんだけど、おばあさんはちょっとボケていて・・・というお話。
これめっちゃ怖い。
演出としては二人が延々と会話していくだけだけど、見ている人が疑問に思うことが段々とはっきりしていく過程とか、それをさらに加速させる演出とか、見せ方上手いです。
筒井康隆の「敵」って小説を思い出した。
「進化」
なんだかおどろおどろしいイントロ。
マッドサイエンティストっぽい人間が人工生命を作り出そうとするのですが、完成した生命たちはなんだかヤンチャで喧嘩してばかり、といった感じのお話。
途中からクレイアニメになっているのですが、その演出がシュールで面白かったです。
「新たな歓び」
オーストラリアの農村の女の子をめぐる男達の物語、でいいのかな?
ショートムービーのくせに結構な時間を女の子の官能描写に使っていて、それはそれで楽しめましたw
印象的なのはいかにも大陸!って感じの農場かな。
日本で農村を撮ったら、絵的にもストーリー的にもこうはならないだろうという大陸的なお話でした。
「ネフェ・ネロ」
カフェでバイトに入った青年がいきなり出会う事件に困惑するお話。
これ、心理描写が秀逸で展開もスピーディ。短い時間でも密度はとっても高かったです。
切り口的にはもっとサスペンスっぽくも出来そうなんだけど、全体を通して流れているBGM(カフェの有線)のせいか、カラっとした雰囲気だったのが印象的。
・・・こんな感じ。
自分はこういうお話見るときにBGMに注目するんですが、面白かったのはこの辺↓
「ドレイク」
夕日のバックの一枚絵に虫の声だけの映像なんて、海外の人もやるんだなーと。
日本だと農村の風景、みたいな感じになるんだろうけど、そうはならず大陸っぽさを感じるのは民族の違いかなーと思う。
「ネフェ・ネロ」
BGMはずっと同じなんだけど、途中で音量があがる(劇中の人がボリュームをひねる)演出があって、それが状況に対する焦りみたいなのを表してて、凄く上手い演出と思いました。
ああいう使い方もあるんだなと。
物語の中に演出として使われる音楽っていうのは常に意識したいと思うので、今後もちょこちょこ見に行ければと思います。
もっと早く映画館行ってれば良かった。
あ、あと宣伝です。
2/5のボーマスはD54で参加します。
CD諸々持ってきますので、みなさんよろしくですー。
詳細は
こちらをご覧ください。
以上、最近妙にくりえいてぃぶなしばいぬでした。